── では『Chocolat & Akito』をふまえた上での、Great 3の活動っていうのは?

片寄 Great 3に関しては、よくホームページにも「どうしてるんだ!」ってお叱りのメールもいただくし(笑)。

── でも基本的な活動スタンスは、ずっとこんなふうだったといえなくもない。

片寄 まあ、いえなくもないね。レコード会社ときちんと契約していたり、マネージメントがついたりすると、お尻叩かれるから……っていうのはあったんですけど。CDを何枚出さなきゃいけないとか、契約があるからやっていたときもあるし。今はもっとそういう意味ではピュアに「新曲ができたらやろう」っていうスタンスになっているんだよね。こないだ3人で話した結果なんだけど。

── ノルマのない活動。

片寄 そう。ノルマがないから、「曲ができるまでライヴもやりたくないな」って、圭もいったりしていて。

── 圭さんは、HONESTYもやってるし。

片寄 あと、あいつはソロ・プロジェクトもあるみたいだね、メンバーの中にも「今、Great 3っていうタイミングではないな」っていうのが正直あるんじゃないかな。

── よく思うのが、Great 3って、ライヴ数が少ないバンドじゃないですか。もうちょっとやってもいいんじゃないかな。その辺のライヴの捉え方って……。

片寄 所属していた事務所の方針だったのかなあ。いちばんライヴやったときでも10か所やってないんじゃないかな。大都市しかやらないっていう。その結果、カルト・バンドになっちゃったと思ってるんだけど(笑)。メールとかもらっても、まだ観たことない人がいっぱいいるみたいだからねえ。

── たいていのアメリカのバンドは、よくツアーで回っているじゃないですか。シカゴの人たちはどうかわからないけど。

片寄 彼ら、むちゃくちゃ回ってるよ。ヴァンで回ってるんだよね。トータスにしろ、シー・アンド・ケイクにしろ、年間で3〜4か月回ってるでしょ。

── Great 3もレコードづくりとはまた別に、そうしたライヴ活動があるっていうのはいいんじゃないかなあ。会場がけっして大きくなくてもいいと思うし。

片寄 そうだね。次に新曲ができあがって、それを持って新しいGreat 3がそのタームに入ったら、オレはそれをやろうと思ってるし。あのふたりもやりたいと思ってるんじゃないかな。3人のタイミングが合ったときがやっぱりいちばんだからね……そう考えると「来年なのかな?」って個人的には思ったりとか。あと、圭と話していて、まあ「climax」っていう例外はあったけど、基本的にはオレにバンドを引っぱっていってほしいということをいわれて。初めてそのとき気がついたんだけどね、自分がリーダーだったってことに(笑)。「オレがやんなきゃいけなかったんだ!」みたいなね。でも、オレはやっぱり3人のバンドだとすごく思ってるんですよ。う〜ん。でもGreat 3のいちばんいいときっていうのは、たしかにぼくが出してきたものにふたりがどんどん色をつけていって、グルーヴをつけていって、曲も出してきて、という状態の時だとも思うし。そうするためには、ぼくがもっと曲を書いて、あのふたりを引っぱっていくというタイミング……ふたりもやりたいことをある程度やって、かつGreat 3に目を向けることができる時期っていうのが、そのときだと思うんだけど。

── もう、次に向けてのヴィジョンはありますか?

片寄 今は「とにかくアルバムを作ろう!」とは思ってなくて、たとえば1曲できたらそれをiTunes Music Storeとかで1か月以内に出していく……そういうのでもいいのかなとか。で、1曲できたらツアー回ってもいいかなとか、うん、思ったりするんだよね。実際、レコード会社から継続的に「とりあえず1枚出さないか?」といったお話はメジャー、インディ問わずにいただくんだけど、なぜかGreat 3に関しては「さあ、やるか!」って腰が上がらない1年だったんだな。ぼくもさっきいった5年周期で、今は湯水のごとく曲が書ける時期に入ってるんですよ。このペースでいくと、いつでも曲を作れるんだけどね。アルバムも作れると思うんだけど、あえてそうしない気がするなあ。次のヴィジョンが、ひとりでも「?」なメンバーがいると前に進めないと思ってるから。そこをもっとクリアにして、出すときには3人が納得して新しい踏み出し方になるっていうのかな。ヴィジョンがびしっと定まったときがタイミングかなと。解散する気はないよ、全然。

── 解散はしなさそう(笑)。